重厚なステアハイドの変色が時代を感じさせる
各所にスタッズが施されたヴィンテージライダース
身頃の革に中芯を縫込みDポケットを表現する手法の
手の込んだ造り、メインジップは片爪の旧ロゴYKK
バランスを考慮してDポケットを左へ、上腕部ポケットを右に配置
スタッズ付きのエポレットとループはそれぞれDポケットの装飾、
バックル下、左マチへ配置。右マチの立体ポケットは新たに追加
背側の装飾はそのまま背面部に、欠損部は味としてノータッチで
良い褪せ感の朱色キルティングで本体と右ポケットの内装を作製
新しい金具はこの手の革にそぐわない為、中央のバックルは
ヴィンテージレザーの質感を損ねない革巻き仕様(元の革にて)
素材となったジャケットは半世紀以上前の物という事で、
軽く扱うだけでもステッチが切れていってしまう状態でした
内装、外装、装飾ともに非常に趣きのある素材でしたので
ジャケットの雰囲気を壊さないという事をまず一番に優先
それを踏まえてバランスを取りつつデザインを起こす課題が
苦しいながらも、完成後の感覚は病みつきになる程で