leather jacket ⇒leather bag
ワークフロー紹介
Ⅰ:デザインミーティング
使用する金具の色や形状、マチ幅、バッグ完成時の硬さ(しなやかさ)等のご選択や、各パーツや内装素材の再利用可否の判断もこの時点である程度決定します。新しい内装生地(革)が必要となる場合もありますので、必要に応じて素材選びからお手伝いさせて頂きます。
お見積もり確定後、進行指示を受け作業開始です。
Ⅱ:ジャケット解体作業
レザーの強度はジャケットによっても使用されている部分によっても様々です。
またヴィンテージジャケットの革は経年によって非常にデリケートな状態になっている事もあり、革に対してノーダメージで解体を完遂させる為、常に上半身は緊張状態、作業後は安堵のため息です。
Ⅲ:パーツ作製
解体したジャケットパーツをバッグ用の
パーツに作り替えていきます。
大きく分けると画像の通り外装部分で約20個程ですが、パーツひとつを作るのに実際には何枚もの革を縫い繋いだり、それぞれ厚みを調整したりという工程があります。
この部分が本来のカバン作りと最も違うポイントであり、JackBagが二つとないオリジナルバッグである要因です。
デザインにもよりますが大抵はバッグ一つ分で実際には、約80枚程度の革のパーツをジャケットから切り分ける事になります。
一着のジャケットでも各部によって見た目や強度面での革の良し悪しにバラつきがある為、どの部分をどのパーツに使用するか。
材料が一着の革ジャンゆえにパーツの事前
如何に無駄なく完成時の見た目に生かせるか。
(実は、裁断の順番を誤るとあとあと革が
足りなくなる事も考え得るほどギリギリです)
それらの事を踏まえ、常に間違いのない選択を
心がけるために、裁断作業の序盤では、
手を止め考え込むという状態が度々訪れます。
パーツ製作の工程だけで何日もかかって
しまう事が当たり前の様になっていますが、
ここでの判断が仕上がりに大きな影響を及ぼす為、JackBag製作においての、絶対に手を抜けない
最重要作業工程と信じ、日々思案です。
Ⅳ:内装の作製、本体組み上げ
元の内装素材、または新しい生地(革)を使用して内装パーツを作製します。元の内装生地が強度的に本体の内側に適さない場合は新しい素材を提案させて頂きます。
※画像はポケットの内装(黒い生地)とブラウンのボア状部分は元の生地を、その他のキルティング部分は新しい生地を使用した例です。
内装素材を裁断後に、ご指定サイズの
内側ポケットと共に本体と組み合わせ
バッグの形状に縫い上げていきます。
基本的には元に付いていたタグは内装に移植、ご希望に応じJackBag Leather タグの使用(併用も)可能です。
以上の工程を経て、ジャックバッグは
オーダー主の元へ納品されています。
オーダー主の元へ納品されています。
一番右下の画像が余った素材です。
裁断時に、面積が広く革質の良い部分から優先して切り出していくため、残った部分では何も作れないケースが殆どですが、打ち合わせの際ご相談頂ければ、オプションサービスとして、残り革での小物類製作も承っております。
ご検討下さい。